こんにちは、アラフォー太郎です。いつもお読みいただきありがとうございます!
突然ですが、「問題は解決して終わり。」そう思っていませんか?
今回ご紹介する、高松康平著『課題解決の思考法 「見えていない問題」を発見するアプローチ』は、その考え方を根底から覆します。
本書が提案するのは、「現状は悪くないが、もっと良くなれるはず」という視点で、誰も気づいていない“見えていない問題”を見つけ出し、解決する方法です。
既に起こっている見えている問題を解決することも必要ですが、今の時代それだけではジリ貧です。顧客や社内関係者が潜在的に抱えている「見えていない問題」を解決・提案することができれば、どこでだって重宝される人材になれると思いませんか?
本レビューでは、本書の核心や印象に残ったフレーズ、実生活やビジネスへの活かし方を解説します。興味を持っていただけたら、ぜひ本書を手に取ってみてください。

この本を読んだ理由:上から降ってくる目標に納得がいかない
サラリーマンとして働いていると、上から目標が降ってくることが当たり前ですが、どうにも納得がいきません。
降ってくるのは目標数値と抽象的な“ありたい姿”。具体的に何をすればその“ありたい姿”に近付けるのか、その方法については教えてくれません。目標だけ押し付けられてモヤモヤしながら仕事をする日々。
現時点で見えている課題に取り組むだけでは、飛躍的な進歩は望めない。そんな閉塞感を打ち破りたいと思っている時に本書と出会いました。
本書では物流会社を題材にしたケーススタディを交えながら、具体的な思考パターンの組み立て方を解説しており、私の持っているモヤモヤを払拭してくれるのではないかと思い本書を手に取りました。
本書の概要:従来型の「問題解決」とは異なるアプローチ
- まだ顕在化していない課題を見つける
- 問題そのものの定義を疑う
- 未来志向で改善策を描く
というプロセスを体系的に示しています。
著者の高松康平さんは、長年のコンサル経験をもとに、「課題を発見するための思考フレームワーク」を具体例とともに紹介。単なる頭でっかちな理論ではなく、すぐに実践できる内容が特徴です。
印象に残った特徴3選!
①「見えていない問題」を発見し設定型課題解決へ
単に既存の課題に対応する「発生型」ではなく、顕在化していない課題を見つけ出す「設定型」にシフトしないと、成長は望めない。
改善ではなく、まだ誰も気づいていない“課題の芽”を探すことが、次のステージの第一歩となります。
②「もっとこうなるべき」は、新たな価値創造の種
「こうなりたい」という未来あるべき姿から課題を逆算し、それを発信していくことが“見えていない問題”の本質を浮き彫りにするアプローチだ。
“問題解決”よりも“未来設計”。価値とは、作業をこなすだけでは生まれません。
③「当たり前」を疑うことで、隠れた課題が浮き上がる
長年の慣習や業界の常識は、しばしば問題を覆い隠すフィルターになる。その前提を一度外すことで、誰も気づいていなかった改善余地が見えてくる。
「これはこういうもの」という思い込みを壊すことで、本当に解くべき“見えていない問題”が現れます。
多くの人は、現状やトラブルやミスといった“表面化した問題”にしか目を向けません。しかし本書では、「何も問題がない」ように見える状況こそ、最大の伸びしろが隠れていると指摘します。
例えば、売上が安定している企業でも、「既存顧客の満足度は頭打ちではないか?」と問い直す。「もっと成長できる余地はないか?」と未来に目を向けて考える。
これが“見えていない問題”を掘り起こす必要な姿勢だと感じました。
学びと実践ポイント
①問題の定義を疑う
「解決すべき課題は本当にそれか?」と、現状の問いを見直すことで、新しい視点が生まれる。
実際に課題・目標・解決策を考える上で、現状の把握により多くの時間を費やし、前提を整理することが大切。
②未来志向の発想
現状維持ではなく「5年後の理想像」から逆算することで、今やるべきことが明確になる。
③関係者全員の視点を取り入れる
上司・同僚・顧客など、多様な立場から見た課題のズレを確認する。
特に目標の共有に関しては、オープンにすることが必要。“やらされる”目標ではなく、“ともに取り組む”目標に。
『課題解決の思考法』はこんな人におすすめ
- 目の前の課題対応だけでなく、長期的な成長のための課題発見力を身につけたい人
- 組織やチームの停滞感を打破し、新しい価値を生み出す突破口を探している人
- 業界の常識や慣習に疑問を感じ、「もっと良い方法があるはず」と思っている人
- 現場リーダー・管理職・プロジェクトマネージャーなど、意思決定と課題設定を担う立場の人
- イノベーションや新規事業開発に興味があるビジネスパーソン
まとめ:未来の長期的な成長や飛躍を目指したい方、必読
『課題解決の思考法』は、「現状の延長線」だけで物事を考えてしまいがちな私たちに、“もっと良くなる未来”を描く力を与えてくれる一冊です。
目の前の問題処理に追われる日々から抜け出し、長期的な成長や飛躍を目指したい人にとって、大きなヒントになるでしょう。
現状に満足していると感じているあなたこそ、この本から得られる気づきは大きいはず。次の課題は、もう目の前に“見えている”かも?
書籍情報
- 書名:「見えていない問題」を発見するアプローチ『課題解決の思考法』
- 著者:高松康平
- 出版社:株式会社日本実業出版社
- 発売日:2025年7月11日
- ページ数:312ページ

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