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アラフォー太郎
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【書評】『嫌われる勇気』|他者に嫌われても「わたし」は自由である。

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こんにちは、アラフォー太郎です。いつもお読みいただきありがとうございます!

「他者から嫌われることを恐れて、自分の意見が言えない」

「人の評価ばかり気にして、本当の自分が出せない」

「今の生き方に漠然とした不安や不満を感じている」

もしあなたがそう感じているなら、今回ご紹介する『嫌われる勇気ーー自己啓発の源流「アドラー」の教え』は、あなたの心の奥底に眠っていた「生きづらさ」の正体を突き止め、そこから抜け出すための羅針盤となる一冊かもしれません。

岸見一郎氏と古賀史健氏によって書かれたこの本は、哲人と青年の対話形式で、難解だと思われがちなアルフレッド・アドラーの「個人心理学」を紐解いていきます。

読んでみるまでは難しくて読了まで時間がかかるだろうなぁと思っていましたが、実際の中身は、まるで目の前で議論が交わされているかのような臨場感で、グイグイと物語の世界へと引き込まれ、あっという間に読み終わりました。

気づけばアドラーの思想が自然と頭に入ってきていました。

私自身、会社組織の中のサラリーマンとして、二人の子どもの親として、地域社会の一員として、あらゆる共同体の中で少なからず息苦しさ、他者に合わせる苦労を感じていましたが、本書を読むことで、気持ちが「自由」になった気がします。

本レビューを読んで興味を持っていただけたら、ぜひ本書を手に取ってみてください。

書籍『嫌われる勇気ーー自己啓発の源流「アドラー」の教え』を読んでみたい方はコチラ

目次

この本が教えてくれること:人生をより良い方向へと導く考え方

物語の中心は、現代の様々な悩みを抱える「青年」と、彼の疑問に一つ一つ丁寧に、しかし時に厳しく答える「哲人」の対話です。彼らの議論を通して、私たちはアドラー心理学の核心に触れることになります。

印象に残ったポイント4選

「トラウマは存在しない!?原因論と目的論

まず衝撃的なのが、「トラウマは存在しない」というアドラーの主張です。

「過去の出来事が今の自分を規定している」という原因論に対し、アドラーは「人は皆、目的に沿って行動を選択している」という目的論を提示します。

例えば、「人前に出るのが怖い」のは、過去の失敗のせいではなく、「人前に出ない」という目的を達成するために、その怖さを利用しているのだ、と。このパラダイムシフトは、私たちの自己認識を根底から揺さぶります。

つまり、人は経験によって自らを決定するのではなく、経験に与える意味によって自らを決定する。そして、自分が経験したことが自動的に自分自身を形作るのではなく、自らの「目的」の為に、過去の経験に意味を与えるものということです。

 すべての悩みは「人間関係」

青年が抱えるあらゆる悩みに対し、哲人は「すべての悩みは、対人関係の悩みである」と断言します。

仕事、恋愛、家族、友人関係…確かに、私たちの苦しみのほとんどは、他者との関係性の中で生まれているように思えます。

人は誰しも「自己への執着」を持っているし、他者からの承認を求めてしまいます。そうであるが故に、「わたし」ではない誰かに「わたし」を満たしてもらうことを求めます。

そして、他者に対しての働きかけが認めてもらえないこと、自分が求めることを他者がしてくれないことに人は不満を抱き、苦悩します。

では、こうした「対人関係の悩み」からどうすれば解放されるのでしょうか。

「課題の分離」で自由を手に入れる

その鍵となるのが「課題の分離」です。

「これは誰の課題なのか?」

シンプルでありながら、この問いかけは人間関係の悩みを劇的に解消する力を持っています。

例えば、「上司の評価」は上司の課題であり、部下である私たちのものではありません。子供が勉強しないのは子供の課題であり、親の課題ではありません。

(ただし、子供が勉強しなくても放っておけば良いという冷たい考え方ではないという点には注意です。課題に介入はしないが援助はするというスタンスを持ち、子供に「課題に取り組む意義」を教えるのが親にできる援助です。)

他者の課題に踏み込まない、そして自分の課題に他者を踏み込ませない。この境界線を明確にすることで、私たちは他者の期待から自由になり、自分自身の人生を歩むことができるのです。

④「嫌われる勇気」こそが自由への扉

そして、タイトルの核となる「嫌われる勇気」。

これは決して「わがままに振る舞うこと」ではありません。

他者からどう思われるかを気にせず、自分の信じる道を歩むこと。自分の人生の主導権を握り、自分の選択に責任を持つことです。他者の承認欲求に囚われることなく、自分が「わたし」として存在することを受け入れる。

この「勇気」こそが、私たちを真の自由へと導いてくれるのです。

この本を読んだ「わたし」の感想

私私自身、長年「他者からの評価」に囚われ、自分を押し殺して生きてきた経験があります。

この本を読んだ時、まるで自分の心を覗かれているような感覚に陥りました。特に「課題の分離」の概念は、目から鱗が落ちる思いでした。

「ああ、これは私の課題ではないんだ」

そう思うだけで、どれほど心が軽くなったことか。

また、交換不能なありのままの「わたし」を受け入れることと、他者に無条件の信頼を寄せること、そして他者に貢献することで、共同体意識(ここにいて良いんだという感覚)を高めることで、あらゆる心苦しい状況から脱却できるということを知りました。

もちろん、実践は容易ではありません。長年の習慣はなかなか変わりません。

しかし、この本は私に「人生はいつでも、どこからでもやり直せる」「「いま、ここ」に強くスポットライトを当てて生きればいいんだ」という勇気を与えてくれました。

まとめ:生きづらさから自由になりたいあなたへ

『嫌われる勇気』は、一度読んだだけで全てを理解し、実践できるような安易な自己啓発書ではありません。

しかし、読み進めるごとに私たちの固定観念を打ち破り、新たな視点と生き方を示してくれる、まさに「人生の書」と呼ぶにふさわしい一冊です。

もしあなたが、今、何かしらの生きづらさを感じているのなら、ぜひこの本を手に取ってみてください。

きっと、あなたの人生をより良い方向へと導く、大きなきっかけとなることでしょう。

書籍情報

  • 書名:『嫌われる勇気ーー自己啓発の源流「アドラー」の教え』
  • 著者:岸見一郎、古賀史健
  • 出版社:ダイヤモンド社
  • 発売日:2013年12月13日
  • ページ数:296ページ

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