こんにちは、アラフォー太郎です。いつもお読みいただきありがとうございます!
情報が洪水のように押し寄せ、SNSの「いいね」が思考の基準になりがちな現代において、「自分自身の頭で考える」ことの重要性がかつてなく高まっています。
宇田左近氏の著書『インディペンデント・シンキング』は、まさにそんな時代に一石を投じる一冊です。
今回は、本書が提唱するインディペンデント・シンキングの本質と、それが現代社会でなぜ不可欠なのかについて、実際に本書を読んでみた私の感想とともにお届けします。
私自身、サラリーマンとして一企業に所属して働く身ですが、組織の中に居たとしても独立心を持って、自らの行動規範を保ち続けることの重要性を改めて感じさせられる一冊でした。
本レビューを読んで興味を持っていただけたら、ぜひ本書を手に取ってみてください。
書籍『インディペンデント・シンキング』を読んでみたい方はコチラ!
群衆の意見に潜む「無意識のバイアス」
宇田氏は本書の中で、私たちの日常に潜む「群衆の意見」が、いかに私たちの思考を無意識のうちに支配しているかを鋭く指摘しています。
テレビのニュース、ネットのトレンド、職場での多数派の意見、これらは往々にして、特定の方向へと私たちを誘導する力を持っています。
多数派の意見が必ずしも真実とは限らず、時に私たちの判断を誤らせ、独創性を奪う可能性があることを解説しています。
特に印象的だったのは、以下のような指摘です。
- 同調圧力の罠: 人間は本能的に集団に属することを好み、群れから外れることを恐れる。この心理が、自分の意見を抑圧し、多数派に流される原因となる。
 - 認知的不協和の解消: 自分の意見と異なる情報に触れた際、私たちは無意識のうちに自分の意見を正当化しようとする傾向がある。これが、客観的な思考を妨げる。
 - 「みんながやっているから正しい」の危険性: 多くの人が支持しているという事実だけで、それが正しいと判断してしまう思考停止の状態。
 
これらの洞察は、私たちが普段いかに無意識に「流されている」かを自覚させ、思考の習慣を見直すきっかけを与えてくれました。
インディペンデント・シンキングを育む「3つの柱」
私たちはどうすれば群衆の意見に惑わされず、自分自身の頭で考える力を養うことができるのでしょうか。
宇田氏は、インディペンデント・シンキングを育むための具体的な「3つの柱」を提示しています。
情報を鵜呑みにせず、「なぜ?」「本当にそうなのか?」「他に選択肢はないのか?」といった問いを常に持つことの重要性が強調されています。
情報の出所や背景、論理の飛躍がないかなどを厳しく検証する習慣が、独立した思考の第一歩であると説きます。
一つの情報源や視点に固執せず、意識的に多様な意見やデータを収集することが重要。
賛成意見だけでなく、反対意見や少数派の意見にも耳を傾けることで、物事の本質をより深く理解できると宇田氏は指摘します。
インターネット検索の際の注意点や、異なる分野の知識を統合する思考法なども紹介されており、情報収集の質を高めるヒントが満載です。
自分自身の感情、価値観、信念と向き合う時間を持ち、自分はどう考えたいのかを明確にすることの重要性が強調されています。
瞑想、ジャーナリング、そして「思考の散歩」といった具体的な自己対話の方法が提示されており、これらが自分の軸を確立し、外部からの影響に左右されない強固な自己を築く上で不可欠であると説きます。
実践のための具体的なステップ
本書は単なる理論書に終わることなく、日常生活でインディペンデント・シンキングを実践するための具体的なアドバイスが豊富に盛り込まれています。
例えば、会議での発言の仕方、日々の情報収集の習慣、そして新しいことへの挑戦といった、身近な行動を通して思考力を鍛える方法が示されています。
- 「問い」の力を活用する: 安易な結論に飛びつかず、常に本質的な問いを立てる習慣。
 - 「異論」を歓迎する: 自分の意見と異なる視点を持つ人との対話を恐れず、むしろ積極的に求める姿勢。
 - 「沈黙」を恐れない: 周囲の意見に流されず、自分の考えを整理する時間を意識的に持つこと。
 
これらの教えは、決して容易なことではありませんが、実践を重ねることで確実に自分の中に「考える力」が育っていくことを実感させてくれます。
まとめ:未来を切り拓くための「個の力」
宇田左近氏の『インディペンデント・シンキング』は、情報過多な現代において、私たち一人ひとりが主体的に生きるための羅針盤となる一冊です。
群衆の中に埋もれるのではなく、自分自身の頭で考え、独自の価値を生み出していくことの重要性を強く訴えかけてきます。
変化の激しい時代を生き抜くために、そして自分らしい未来を切り拓くために、「個の力」を育むことの必要性を感じているすべての人に、本書を心からお勧めします。
この本から得られる学び
- 現代社会における「群衆の意見」の危険性と、そのメカニズムを理解できる。
 - インディペンデント・シンキングを構成する批判的思考、多角的な視点、自己対話の重要性を深く認識できる。
 - 日常生活でインディペンデント・シンキングを実践するための具体的なヒントを得られる。
 
一つの組織での所属期間が長くなればなるほど、組織内での忖度ばかり上手くなっていき、真に必要な発言や行動ができなくなっていく。
組織にとって、自分自身にとって本当に必要なアクションは、発言は何なのかを考え、それを実行に移することが共通価値の高い人間なのだと感じさせられる。
こんな人におすすめ
- 情報に流されず、自分軸で判断したいと考えている人。
 - 画一的な思考から脱却し、独創性を高めたいビジネスパーソン。
 - 複雑な問題に対し、多角的な視点から解決策を見出したいリーダー層。
 - 主体的に学び、自分らしい生き方を探求したい学生や若手社会人。
 
書籍情報
- 書名:『インディペンデント・シンキング』
 - 著者:宇田左近
 - 出版社:KADOKAWA
 - 発売日:2019年9月2日
 - ページ数:240ページ
 
この記事が少しでも役に立ったら、SNSでシェアしていただけると嬉しいです!皆さまの“共通価値が少しでも高まる”ことを祈って…。
本ブログをフォローいただき、合わせて読んでいただけたらこの上なく光栄です。Xもやっており、記事を更新するタイミングでポストしますので、ポチッと押してフォローしていただけましたら嬉しいです!
他にも書籍のレビュー記事を書いています。合わせて読んでいただけたら嬉しいです。
投資・副業・趣味に関する記事を書いておりますので、ご興味があればこちらも読んでみて下さい。共通点をお持ちの方はぜひご遠慮なく、“コメント”で絡んでくださると泣いて喜びます。
過去の記事を含めてお問い合わせ、コメントなどございましたらお気軽にお寄せいただけましたら幸いです。
それでは。
		
					
	





























お問合せ・コメントはこちらから!