こんにちは、アラフォー太郎です。いつもお読みいただきありがとうございます!
今回は、私の投資スタンスにも大きな影響を与えた名著、ハワード・マークス著『投資で一番大切な20の教え』についてご紹介します。
この本、生粋のインデックス投資派の私でも「投資をするなら絶対に読むべき」と感じた1冊です。特に「リスクとは何か?」というテーマにハッとさせられました。

この本を読んだ理由:過去20年間に紡がれた投資の哲学
実際に本書では具体的な銘柄はおろか、投資戦略は全く語られません。
名だたる投資の名著の中でも、特に投資そのものの本質や哲学を表現する書籍を読んでみたい、自分の投資に対する向き合い方を見直すきっかけにしたいと思い、本書を手に取りました。
各章のハイライト:二次的思考をめぐらす、リスクとは何かを理解する
- 他人と同じ考え方(一次的思考)では凡庸。「二次的思考」によって、他者より先をいく。
- 本質的価値を見極め、割安なときに買うことこそ、リスクを抑えながら利益を積み上げる鍵。
- リスク=ボラティリティではなく、リスク=元本の損失可能性。
- 損失回避で市場で生き残ることが重要。優れた投資家はディフェンスに長けている。
- 群集心理に流されず、逆張りの思考ができるか?感情に左右されずに戦略を守り切れるか?
- 20の教えをバラバラに活かすのではなく、統合して活かすべし→思考プロセスとしての実践。
印象に残った教え3選!
①リスクは“数字”ではなく“見えない本質”
本書で印象的だったのは、投資の世界では、世間一般で定義される「リスク=ボラティリティではない」という一節。
リスクを“価格の変動幅”ととらえる考え方に対して、著者は異を唱えます。本当のリスクとは「資産が永続的に損なわれること」。つまり、損して回復できない状態(市場から退場するような大ダメージを負うこと)。
これは「一時的な含み損は気にしない」というインデックス投資の考え方とも通じるような気がします。
②逆張りこそが成功への道
マーケットが楽観に包まれているときにこそ恐れ、悲観に満ちているときに貪欲になる。これが著者の“逆張り投資”。盟友であるウォーレン・バフェットも同様の発言を残していますよね。
インデックス投資ではタイミングを狙わず、積み立てが基本ですが、下落局面で淡々と積み立てを継続できるかどうかは、投資のリターンに大きく影響します。
つまり、「感情と逆方向に動けるか」、「群衆心理に飲み込まれずに行動できるか」が一番大切なのかもしれません。
③二次的思考を持て
著者は「平均を超えるリターンを出すには、“二次的思考”が必要」と言います。“二次的思考”とは…、
一次的思考:〇〇商事はいい企業。株価も上がり基調だからすぐに買わなきゃ。
二次的思考:○○商事はいい企業だけど、すでに株価は割高になっているから買わない。
これは群衆が雰囲気に飲まれた安易な選択をするとき、そこに潜むリスクや情報をどう読んでどう判断するかという話です。
ウォーレン・バフェットの名言「他人が慎重さを欠いているときほど、自分たちは慎重に事を運ばなければならない」と全く同じ主張ですね。
長期投資をするうえでも、ニュースの捉え方や市況の判断に特に役立つ視点だと感じました。
『投資で一番大切な20の教え』はこんな人におすすめ
- 投資の“本質”・“哲学”を学びたい人
- 株価の上下で不安になったり、パニックになる人
- インデックス投資をしているけど、より深く腹に落として継続したい人
- ウォーレン・バフェットやチャールズ・エリスに影響を受けた投資家が好きな人
まとめ:本質を見極める力が何より大切
この本には具体的な投資銘柄や戦略は一切出てきません。
それでも、「どういう心構えで投資に向き合うべきか」、「コントロールできないことの多い投資の世界で、どんな要素をコントロールすべきか」を、非常に深く、丁寧に教えてくれます。
長期投資にとって必要なのは、目先の利益よりも“姿勢”と“思考力”であると感じさせられる1冊です。
市場で生き残るために、ディフェンシブな投資を意識する大切さを改めて実感できました。
書籍情報
- 書名:『投資で一番大切な20の教え』(原題:THE MOST IMPORTANT THING)
- 著者:ハワード・マークス
- 出版社:日本経済新聞出版社
- 発売日:2012年10月22日
- ページ数:316ページ

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