【書籍紹介】改訂版 お金は寝かせて増やしなさい(水瀬ケンイチ=著)

投資

こんにちは、アラフォー太郎です。いつも記事を読んでいただきありがとうございます。

このブログでは、悩み多きサラリーマンが死ぬまでにやりたいことに関する情報を紹介しております。アラフォー世代の方もそうでない方も楽しんでいただけましたら嬉しいです。

今回の記事では、最近読んだインデックス投資に関する書籍を紹介させていただきます。本書は筆者の20年以上に亘るインデックス投資の経験を、筆者の心情と共に表現しており、筆者の投資経験を追体験できる素晴らしい書籍でした。

筆者は元々金融業界の専門家ではなく、IT企業会社員の個人投資家だった方です。私を含めた投資初心者でもきっとできると思わせてくれる、前向きに投資に取り組もうと思わせてくれる内容に溢れています。

短期売買せずに長期保有することが肝要とされるインデックス投資において、これまで起こった投資家を市場から退場させるような金融イベント(ITバブル崩壊、リーマンショック、コロナショックなど)をどのように乗り越えてきたかが詳細に書かれています。

書籍情報:お金は寝かせて増やしなさい

書籍の詳細情報は以下の通りです。

  • 書籍名:改訂版 お金は寝かせて増やしなさい
  • 著者名:水瀬ケンイチ
  • 出版社:フォレスト出版
  • 出版年:2024年3月3日
  • ジャンル:金融・投資

この本を読んだ理由

2025年初めからインデックス投資を開始するにあたり、関連書籍を読もうと思い色々と調べました。本書を含めて10冊以上の書籍を読みましたが、本書は著者(個人投資家)が暴落時にも狼狽売りせず、インデックス投資を20年間以上継続できた理由が語られています。

前回の記事でもお伝えした通り、インデックス投資の一番やってはいけないことは、暴落時に焦って売却してしまうことです。合わせてこの記事も読んでいただけたら嬉しいです。

ドルコスト平均法で、評価額が高い時も安い時も淡々と積み立てていくこと、長期目線で保有することの大切さを、著者の経験談を通して理解したかったので、本書を手に取りました。

印象に残った箇所

普通のモノやサービスと違い、こと投資に関しては、プロにすべて任せるのではなく、最低限のことを自分で学んで行うべきものなのです。

お金は寝かせて増やしなさい/水瀬ケンイチ

金融機関の窓口などでも投資商品をおすすめされますが、投資商品というのは金融機関と投資家で利益(リターン)を食い合ってしまうものであり、おすすめされた商品が自分ではなく、金融機関が儲かるためのものかもしれないということを教えてくれています。

確かに投資信託の中には多くのファンドが存在しており、信託報酬の多寡もさまざまです。長期運用を前提とするのであれば、自分で学んで最適な商品(本書ではインデックス投資)を選ぶべきだということがよく分かりました。

インデックスファンドの何倍も信託報酬のかかるアクティブファンドを選んだら、毎年毎年1.0%以上も信託財産から吸い取られてしまいますので(確実に高い利回りを得続けられるアクティブファンドがあれば、その限りではありませんが)、私もインデックスファンド一択という道を進むことを決めました。

今後何十年も継続するためには、なぜこの方法でリターンが得られるのかという本質的な部分を十分に理解して、腹に落とし込んでおくことがとても重要だと考えます。

お金は寝かせて増やしなさい/水瀬ケンイチ

過去の株価の圧倒的な右肩上がりは、資本主義経済の拡大再生産によるものであり、そのエンジンが人々の「豊かになりたい」という尽きることのない欲望であることが、今後も拡大再生産が続いていく根拠であり、インデックス投資のよりどころである

お金は寝かせて増やしなさい/水瀬ケンイチ

数々の暴落相場の中で、多くの投資家、中には名うての投資ブロガーも市場から退場し、人気投資ブログも続々と閉鎖していったとのこと。

たくさんの人が損失に慌てふためき、怖くなって売却してしまうような暴落相場は必ず訪れます。

そんな中で市場に残り続け、億を超える資産を築くことができたのは、インデックス投資の本質をしっかり理解し、長期的な資本主義や株式の成長を信じたからだと著者は言います。

暴落相場の中で、メディアはこぞってネガティブな情報や、人々を惹きつけるようなセンセーショナルな煽り文句でニュースを発信していましたが、それはメディアが売上の増加、儲ける気満々で活動していたからです。

そこに筆者は、人の欲望、つまり資本主義経済の拡大再生産の可能性、資本主義経済の未来に自信を感じたというのです。

過去200年で多くの経済危機を跳ね除けて、こんにちまで株式は成長し続けてきました。私も著者のアドバイスに従って、世界経済の成長に賭けるインデックス投資をしっかりホールドして市場に残り続けようと改めて感じることが出来ました。

本書を読んだおかげで、いつか来るリーマン・ショック級の大暴落に、気持ちの面での備えが出来た気がします。

Kindle Unlimitedにサインアップして無料体験に登録する
Kindle Unlimitedに登録すると、人気のシリーズ、ベストセラー、名作などに好きなだけアクセスして、シームレスなデジタル読書体験を実現できます。

まとめ

本書は、アセットアロケーションについての考え方、自身のリスク許容度を把握することの重要性、どうしても売りたくなったときにふれるべき言葉、売らずに我慢するテクニックなど、数々の有用な情報に富んだ作品であると思いますが、

中でも特に良かったのは、本書の後半に書かれている、まともなインデックスファンドが存在していなかった2000年代前半からの著者の投資実践記です。

私自身、投資を学び始めてから数々の書籍を読み、”長期投資”の手法としてインデックス投資は一つの正解であるということは分かっていました。現に既に投資をスタートしています。

一方で、私を含めた多くのインデックス投資初心者にとって、インデックス投資が本当に正解の手法であるということを心から信じるのは難しいです。そのことに確信が持てなければ、上述の暴落相場で退場した多くの投資家と同じ道を辿る可能性が高まります。

著者の20年以上に亘る投資実践記を読み、著者の経験を追体験することで、インデックス投資を信じてガチホールドすることは間違っていないのだと信じられるようになった気がします。

これからインデックス投資を始める投資初心者の方、すでにインデックス投資を始めているけどいつか来る暴落相場でホールドし続けられるか不安に思っている方に、心からおすすめできる一冊です。

今後も投資に関する書籍を、皆さまに分かりやすくご紹介していきたいと思いますので、次回も是非読んでくださると嬉しいです。

過去の記事を含めてお問い合わせ、コメントなどございましたらお気軽にお寄せいただけましたら幸いです。

それでは。

コメント

タイトルとURLをコピーしました