【書籍紹介】DIE WITH ZERO(ビル・パーキンス=著)

投資

こんにちは、アラフォー太郎です。いつも記事を読んでいただきありがとうございます。

このブログでは、悩み多きサラリーマンが死ぬまでにやりたいことに関する情報を紹介しております。アラフォー世代の方もそうでない方も楽しんでいただけましたら嬉しいです。

今回の記事では、より良いお金との関わり方を考え、人生を豊かにしてくれる名著を紹介させていただきます。本書はアリとキリギリスのお話に関する前書きから始まります。

アリは勤勉で素晴らしく、キリギリスは怠惰で反面教師にすべきというのがオリジナルのストーリーですが、著者は、人はこのお話のアリのようにただただ働いて経済的に豊かになるだけではなく、人生を最大限豊かにするべきだと言います。

健康的な若い年代にお金を貯めるだけ貯めて、それを使うこともなく与えることもなく死んでいくのではなく、適切なタイミングで楽しみながらお金を使って必要な経験をしながら、”ZERO”になって死んでいくべきだと。

これからの人生においてお金とどう向き合うか、改めて真剣に考えさせてくれる良著でした。

書籍情報:DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール

書籍の詳細情報は以下の通りです。

  • 書籍名:DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール
  • 著者名:ビル・パーキンス
  • 出版社:ダイヤモンド社
  • 出版年:2020年9月29日
  • ジャンル:実用・ビジネス、倫理学

この本を読んだ理由

2025年から投資を始め、可能な限り節約をしながら投資への入金力を高めようと思っていました。投資関連の書籍を読み漁る中で、何年か前によく目にした本書がAmazonのおすすめに出てきました。2020年に発行された書籍です。

投資をして富を築こうとする私の目標とは、ある意味、真逆のことを意味する”Die with Zero”という言葉。妙に気になって仕方がなくなり購入しました。

冒頭のアリとキリギリスの話を引用した前書きから本書に引き込まれ、それから目から鱗の”お金との関わり方に関する9つのルール”の連続で、一気に読了しました。

印象に残ったポイント

人生の充実度を高めるのは、”そのときどきに相応しい経験”なのだ。

DIE WITH ZERO/ビル・パーキンス

経験からは、その瞬間の喜びだけではなく、後で思い出せる記憶が得られる。

DIE WITH ZERO/ビル・パーキンス

お金や時間を使うのは、それに相応しいタイミングがあるということを伝えてくれています。

赤ん坊の自分にヨーロッパ旅行に連れていってもらっても、よろよろの老人になってから体力の要る観光地に行っても、本当に存分にその土地を楽しむことは出来ない。時間と金を最大限に活かすにはタイミングがとても重要という話です。

そして適切なタイミングで経験をすることは、その経験は「記憶の配当」となって、それから先の長い年月の間、幾度となく思い出したり、一緒にその経験をした大切な人と振り返って語ったりできる、かけがえない宝物になると言います。

私には2人の小さい子どもが居ますが、子どもと一緒に時間を過ごせる時間は有限だと改めて感じさせられました。本業も副業も大事で、お金を稼ぐことにある程度時間を使うことは必要ですが、限りある子供と過ごす時間をこれまで以上に大切に確保しようと思います。

子どもたちには、あなたが死ぬ「前」に財産を与えるべきだ。

DIE WITH ZERO/ビル・パーキンス

“Die with Zero”というタイトルだが、これは金を子どもに分けず、全て自分の為だけに使うべきだと言っているわけではありません。

子どもたちに取り分けた後の金を、自分の残りの人生を豊かにするために使いきるべきだと著者は主張します。ではいつ子どもに金を取り分けるべきか?という問いに対しては、これも財産を分け与えられる子どもが最大限に活用できるタイミングということです。

米国におけるFRB(連邦準備理事会)の調査では、財産を相続する人(相続人)の平均年齢は60歳前後という統計結果が出ているそうです。

子どもが20〜30代に得られるお金と、60代以降に得られるお金、どちらが子どもにとって有意義に使えるタイミングかと問われれば、前者というのが大半の人の答えだと思いますが、上記の統計結果が示すように、多くの人は自身が死ぬまで財産を分与しないようです。

私自身も富を築くことを目標にしていますが、いつ子どもに財産を分け与えるか、という点については考えていませんでした。本書を読んで、家族の支えや励ましによって稼いだお金を、適切なタイミングで子どもたちが受け取れるよう、早くから検討すべきだと思うことができました。

どんな経験でも、いつか自分にとって人生最後のタイミングがやってくる。

DIE WITH ZERO/ビル・パーキンス

実際のところ、私たちが思っているほど先延ばしできない経験は多い。

DIE WITH ZERO/ビル・パーキンス

上述の通り、子どもたちと過ごせる時間は想像以上に短いです。また子どもたちが歳をとるとともに成長するように、私自身も歳をとります。

今はまだ登ろうと思えば山にだって登れますし、友人と一緒のサッカーをプレーすることもできますが、徐々に山を登り続けられる時間やフィールドを全力疾走できる距離も短くなっていきます。バックパックを背負ってあちこち歩いて見て回るということも、難しくなる時が必ず訪れます。

“何かができなくなる時”が自分に訪れる前に、自分がしたいと思うことを先延ばしにせずにやっておくということが大切だと著者は主張します。またその”何かができなくなる時”を意識することで、その経験を最大限楽しむことができるということです。

私も人生の最後に「あれをやっておけば良かった」「あのときに勇気を出して挑戦しておけば良かった」という後悔をしないよう、限りある時間を有効に活用したいと改めて思いました。

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まとめ

本書では人生を豊かにするための9つのルールに従い、ただただ盲目的にお金を稼ぐこと、お金を貯めることだけを考えて過ごすのではなく、お金を”使って”経験することで豊かな人生を歩む為のアドバイスをたくさん与えてくれます。

もちろん蓄財することそのものが人生を豊かさだと思う人もいらっしゃると思いますし、著者はそれを否定しているわけではありません。

私自身も投資をして経済的な自由を手に入れようと思う気持ちは、本書を読む前後で変わることはありませんでした。一方で、本書を読んだことで子どもたちと接する時間が長くなりましたし、その時間の密度が以前より断然濃くなった気がします。妻との何気ない会話も愛おしく思える瞬間が増えました。

家族全員で行く海外旅行の計画も始めました。確かに長期的にお金を貯めることが大切なことは間違い無いですが、記憶の配当を得られるよう、早いうちに大切な人との貴重な経験を重ねておきたいと、本書を読んで思えたからです。

分かってはいたことですが、人生の時間は有限です。また今日できていることが5年後にはできなくなっているかもしれません。もしかしたら一週間後にできなくなるかもしれません。本書を読んだことで、”今”の一秒一秒を大切に過ごそうと改めて思うことができました。

人生のお金と時間の有意義な使い方を知りたい、学びたいと思う方には最適な、指針を示してくれるような、心からおすすめるできる良著です。

これからもお金や投資に関する書籍を、皆さまに分かりやすくご紹介していきたいと思いますので、次回も是非読んでくださると嬉しいです。

過去の記事を含めてお問い合わせ、コメントなどございましたらお気軽にお寄せいただけましたら幸いです。

それでは。

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