こんにちは、アラフォー太郎です。いつも記事を読んでいただきありがとうございます。
このブログでは、悩み多きサラリーマンが死ぬまでにやりたいことに関する情報を紹介しております。アラフォー世代の方もそうでない方も楽しんでいただけましたら嬉しいです。
2025年4月6日現在、同月2日に発表されたトランプ関税により、世界経済は大混乱となっています。米国も日本も株式価格は暴落、為替相場も乱高下。日米欧では株式の時価総額が、合計約500兆円消し飛んだなんていう報道も有りました。
新NISAがスタートした2024年度から投資を開始している方もいらっしゃると思います。インデックスファンドに投資している人も多いのではないでしょうか?為替も大きく円高に振れており、株価下落と円高のダブルパンチで、2024年に発生した含み益が一気に吹き飛んでしまった…という方もいらっしゃると思います。
テレビや新聞の悲観的なニュース、SNSでの煽り発信、目にしたくなくても飛び込んでくる数々のネガティブ情報により以下のように考えてしまいます。市場の大混乱により、投資家心理は混乱と恐怖と不安が渦巻いています。

もっともっと下落するかも。損切りした方が良いのでは!?



今こそ安くなっている個別株に手を出すべきでは!?
このトランプ関税の影響を受け、私自身も資産が目減りしています。同じように上記のような考えが頭をよぎります。しかしそんな時こそ、先人たちの残した格言に触れ、混乱を落ち着かせてくれる書籍を読み、過去400年の株式市場の歴史に学び、冷静な後悔の無い判断をしましょう。
今回はこのような市場が大混乱している中でも、皆さまが落ち着けるような、今後の投資にも活かせる格言や投資関連書籍の有益なフレーズをご紹介します。今回も少しでも皆さまの参考になれば嬉しいです。
それでは早速見ていきましょう!
暴落相場に聞きたい投資格言


まずは生き残れ、儲けるのはそれからだ。
ジョージ・ソロス
有名な投資家の一言です。
相場が大暴落するとき、人々はそれを取り戻そうと必死になりますが、大抵の人は焦って誤った判断をして、さらに傷口を広げてしまいます。
株価が暴落しても相場は終焉を迎えたわけではありません。新たなチャンスが到来した時に市場から退場していては、そのチャンスも掴めません。大切なのは市場に生き残ること、投資を辞めないことです。
暴落は淡々と積み立てや買い増しをするチャンスと捉え、少なくとも損を無理に取り返そうと無茶な投資判断をせずに、あくまでも冷静な状態を保つことが必要ですね。
眠られぬ株は持つな。
命金には手をつけるな。
こういった暴落相場では、株価が下がったチャンス!と思い、軽々に判断してしまいがちです。本当にその株式の購入判断は正しいですか?
株を購入しようと思っているその会社のことをよく調べもせず投資すると思わぬリスクを背負うこともあり得ます。暴落時に焦ってそういう判断をしてしまうと、その後の運用には不安がつきまとい、精神衛生上よろしくない状況を招きかねません。
また、チャンス到来!と、生活防衛資金に手を出したり、自分自身のリスク許容度を無視した投資行動をとってしまいがちです。ここからさらに株価が暴落したら?この先、数年に亘り株価が低迷したままだったら?あらゆるリスクを想定した上で、夜もぐっすり眠れるような投資を心がけましょう。
恐怖の時に買い、欲望の時に売れ。
上述の格言と矛盾するようですが、あくまで「冷静に」「自身のリスク許容度の範囲内」「自分の投資ルールの範囲内」で活かすことができれば、有用な格言です。
市場が暴落に恐れ慄いている中、右肩下がりのチャートを見ながら、買い注文を入れるにはかなりの胆力が要りますよね。ただこういう時は安く仕込めるチャンスでもあります。市場が暴落している中で、買い判断ができた投資家が、後に大きく花開いたという事例は数多くあります。
私自身、インデックス投資一択で投資していますが、決して狼狽売りはしません。むしろ口数を多く購入できるチャンスが来たと思っています。「リスク許容度を踏まえて余剰資金から投資」、「○○%下がったら⬜︎⬜︎円購入する」といった自分の確固たる投資ルールの下、冷静に判断してチャンスを活かしていきましょう。
卵は一つのカゴに盛るな。
これは言わずと知れた有名な投資格言の一つですね。リスク分散は投資において重要な要素だという格言です。
暴落相場で価格の下がった個別株に、一点集中、全ての貯金を全投入なんていう投資行動をとったことによって、後々その株がさらに大きく値下がりして”大損失”ということもあり得ます。異なる資産クラスや市場に分散して投資することでこのような事態を避けたいですね。
私は米国株の底堅さを信じていますが、インデックス投資はS&Pではなく、オルカン派です。以下の記事も参考になるかと思いますので、読んでいただけたら嬉しいです。


暴落相場に読みたい書籍


次は私がこれまで読んできた書籍の中から、暴落相場発生時に勇気が出る、落ち着ける有益なフレーズをご紹介します。書籍に興味があれば、是非リンクから購入して読んでみてください。
ほとぼりが冷める頃には、すでに市場は上昇気流に乗っている。
怖くて飛び込めなかった臆病な人たちは、市場の成長に取り残されてしまうのだ。
JUST KEEP BUYING/ニック・マジューリ
インデックス投資の名著『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則』からの引用です。
2020年、パンデミックの影響で米国株式相場は大きく下落しました。世界が足元から崩れ落ちているように思える中、花屋の男性店員がいつも通り花を並べている姿を目にしました。著者はその光景から、普通の日常を感じ、この花屋の男性店員が希望を持っているなら、なぜ自分が希望を持てないのか?と思ったそうです。その結果、正気を取り戻し、愚かな判断をしないで済んだと言います。
ほとんどの市場は、ほとんどの期間で上昇しており、1989年に市場最高値を記録した日本市場が、その後30年間最高値を更新しなかった超例外的な例をとっても、長期間一定の投資を継続していれば結果はプラスに転じています。
世界経済や世界市場は成長を続け、株式の価値は上昇し続けています。淡々と積み立て投資を継続するということができれば、プラスの結果を得られる可能性が高いと、多くの統計データが示しています。
もちろん過去の歴史が全てではなく、例外も起こり得ます。しかし暴落相場の時こそ、決して狼狽売りすることなく、長期的に世界経済が成長することを信じて、積み立て投資を継続することが将来の資産を大きくすることに繋がるということです。
市場はあなたが気づくよりはるかに早く動いてしまうものだ。
賢い人は株の売買で市場に勝つなどということは考えもしない。彼らは当初のプランを変えないことが大切だとわかっているのだ。
「稲妻が輝く瞬間」に市場に居合わせなければならない。
敗者のゲーム/チャールズ・エリス
こちらもインデックス投資の名著『敗者のゲーム』からのご紹介です。「稲妻が輝く瞬間」というフレーズは、投資をやっている人にとってはお馴染みですよね。
過去の株式運用の歴史から、市場が大底から回復する最初の1週間に、株式リターンのかなりの部分を得られることは明らかであり、そこを逃してしまうとリターンの多くを逃してしまうということです。
投資家が失敗する原因の一つは、急激な暴落相場の中で、その恐怖に慄いて株から手を引いた結果、最大の上げ相場になった時に、それに参加する機会を逃してしまうことなんだそうです。
暴落相場において、多くの方の資産が大きく減っていく中で、損切りしてしまいたいという気持ちに襲われるのは当然です。また株価の大底で購入して大きなリターンを得たいと思う方が多いのも理解できます。
しかしながら、誰にも、どこまで株価が下がるか、どこが株価の大底かなんて分かりません。そうであるならば、我々にできることは当初立てた長期的な投資のプランに従って、投資額を淡々と積み上げていくことだけです。淡々と投資額を積み上げながら、「稲妻が輝く瞬間」に市場に居合わせたいですね。
私が頼りにしているのは、高い貯蓄率、忍耐力、「世界経済は今後数十年にわたって成長を続ける」という楽観主義である。
サイコロジー・オブ・マネー/モーガン・ハウセル
こちらはインデックス投資に限らず、お金との一生涯に亘っての関わり方、考え方を示してくれる名著『サイコロジー・オブ・マネー』からのご紹介です。
本書の著者の投資方針は、家族のためにも絶対に投資で大失敗したくない、世界一の投資家になれなくても、夜にぐっすり眠れる程、自身のリスク許容度の範囲内での投資を継続していくことで、着実な資産形成を目指していくというものです。
また投資において貯蓄や忍耐は重要の要素だが、長期的な目線で世界経済が成長し続けると信じる楽観主義だというのは、本当に共感できます。いつか経済は上向いていくと信じるからこそ、インデックス投資で長期間積み立てていくことができるのだと思います。
本書を詳しくご紹介した記事を書いておりますので、以下リンクを貼っておきます。よろしければこちらもお読みいただけたら嬉しいです。


過去の株価の圧倒的な右肩上がりは、資本主義経済の拡大再生産によるものであり、そのエンジンが人々の「豊かになりたい」という尽きることのない欲望であることが、今後も拡大再生産が続いていく根拠であり、インデックス投資のよりどころである
お金は寝かせて増やしなさい/水瀬ケンイチ
最後は日本国内のインデックス投資の名著『お金は寝かせて増やしなさい』からのご紹介です。
過去発生した数々の暴落相場の中で、多くの投資家、中には名うての投資ブロガーも市場から退場し、人気投資ブログも続々と閉鎖していったとのこと。たくさんの人が損失に慌てふためき、怖くなって売却してしまうような暴落相場は必ず訪れます。
そんな中で市場に残り続け、著者が億を超える資産を築くことができたのは、インデックス投資の本質をしっかり理解し、長期的な資本主義や株式の成長を信じたからだと言います。
暴落相場の中で、メディアはこぞってネガティブな情報や、人々を惹きつけるようなセンセーショナルな煽り文句でニュースを発信していましたが、それはメディアが売上の増加、儲ける気満々で活動していたからです。
そこに筆者は、人の欲望、つまり資本主義経済の拡大再生産の可能性、資本主義経済の未来に自信を感じたというのです。
過去200年で多くの経済危機を跳ね除けて、こんにちまで株式は成長し続けてきました。私も著者のアドバイスに従って、世界経済の成長に賭けるインデックス投資をしっかりホールドして市場に残り続けようと改めて感じることが出来ました。
こちらの書籍も詳しくご紹介した記事を書いておりますので、以下リンクを貼っておきます。よろしければこちらもお読み下さい。


まとめ


いかがでしたでしょうか?先人たちが残した投資格言や投資に関する名著のフレーズを知ることで、足下起こっている暴落相場に対して、冷静に立ち向かう勇気を得られたのではないでしょうか?皆さまの不安は少しでも解消されましたでしょうか?少しでも皆さまのお力になれる記事となっていればこの上なく嬉しいです。
私自身、少なくない資金をインデックス投資に投入しています。正直不安を感じる日々がこれからも続くだろうと予想しますが、決して心を折ることなく、「稲妻が輝く瞬間」に必ず市場に居合わせられるよう、踏ん張り続けようと思っています。
今後も投資に関する書籍を、皆さまに分かりやすくご紹介していきたいと思いますので、次回も是非読んでくださると嬉しいです。
最後に、投資は自己責任で行うものです。私の記事を参考にしていただけたら嬉しいですが、ご自身でしっかり調べ、納得した上で、ご自身の投資行動を決定してくださいますようお願いいたします。
過去の記事を含めてお問い合わせ、コメントなどございましたらお気軽にお寄せいただけましたら幸いです。
それでは。
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