こんにちは、アラフォー太郎です。いつも記事を読んでいただきありがとうございます。
前回までは正規店に訪問するにあたっての「事前準備」を3連続で記事にしましたが、今回はいよいよロレックスマラソンの”実践編”です。つまり、私が実際に走って、そして挫折したリアルな体験をお届けします。
正直、最初のマラソンは完全に失敗でした。しかし、この悔しい経験があったからこそ、2度目の挑戦で希望モデルを手にすることができたと確信しています。
この記事では、そんな私の“やらかしエピソード”を実際のマラソン日記と合わせて赤裸々に綴ります。どんな準備が足りなかったのか、どんな行動がNGだったのか、ありのままにお伝えします。
この記事がこれからマラソンに挑む皆さまの参考になれば幸いです。
夢見た”カフェオレ”と、知らなすぎた自分 — マラソン前夜の現実

当時(2021年)のロレックス、特にプロフェッショナルモデルの市場環境は、現在程ではありませんが、相当需要過多になっていました。長蛇の列が出来るほどではないものの、店頭で10分待つというのはザラでした。
当時の定価と並行輸入店の価格差も今程ではありませんが、デイトナ(白文字盤)であれば、以下の通り245万円のプレミアが付いていました。今では転売益が300万円以上になっているので、当時はまだマシでした。それでも需要が供給を大きく上回っている状況に違いはありません。
モデル | 定価 | 並行輸入店 |
デイトナ白文字盤 | 1,457,500円 | 3,910,000円 |
その時私が欲しかったのは、GMTマスターⅡ Ref.126711CHNR、通称“カフェオレ”と呼ばれる、ステンレスとエバーローズゴールドのコンビモデルでした。2018年にバーゼルワールドで発表され、2021年時点の定価は156万円。並行輸入店の価格は210〜220万円程でした。
文字盤が黒、ベゼルが黒・茶色のツートンカラーと渋く感じられ、ブレスにエバーローズゴールドが使われおり、欲しかったタイミングがちょうど秋だったこともあり、当時の私にはドンピシャ好みのデザインでした。
今考えると営業職としての私の仕事柄、不似合いなモデルだったと思いますが、その時は大きな引力で吸い寄せられるようにカフェオレに惹かれていました(今デザインを眺めてもやっぱりめちゃくちゃかっこいいと感じます)。
知識ゼロで突撃!無謀すぎた”丸腰”マラソンの幕開け
正直、ロレックスというブランド、GMTマスター Ⅱ・Ref.126711CHNRというモデルへの理解や知識は皆無に等しい状態で走り始めました。

カフェオレって呼ばれてるんだぁ。かっこいいなぁ。
資産価値も高いらしいし、買いたいなぁ。
プロフェッショナルモデルより需要は弱いみたいだし、何回か通ったら買えるだろうな。
こんな感じの頭の中、お花畑状態で、だいぶ能天気な考えをしていました。そもそもロレックスの正規店が東京に何店舗、自分の生活圏内に何店舗あるかも分かっていない状態です。
そんな私でしたので、店員さんとどんな会話するか事前に考えることもなく、ほぼ“丸腰”と言っていい状態で近くの正規店に凸ってました。その無謀さたるや…。タイムマシンで過去に戻って諭してやりたいです。そのまま凸っても、ほぼ100%買えないよと。
訪問146店舗!それでも買えなかった理由をデータで解剖
まずは初めてのマラソンでどのくらい活動したのかをお伝えしたいと思います。以下の通りです。
- 累計日数:40日間(経過期間は約3ヶ月)
- 累計訪問店舗数:146店舗
データだけ見るとなかなか頑張ってますよね(笑)。当時は自分なりに頑張っていたつもりでした。以前の記事でも書きましたが、勢いだけはあったので、会社の昼休み開始時刻にオフィスを飛び出し、昼休みの一時間という短い間に、2店舗訪問することも(笑)。
上記の通り、短い間に多くの店舗を回ろうとするので、当然店員さんとの会話も不足していました。この3ヶ月のことをよく思い出してみると、私の顔と名前を覚えてくれた店員さんは、ただの一人も居ませんでした(そりゃあ在庫確認をして帰るだけの客の顔と名前なんて覚えようがないですよね)。
「とにかく訪問回数を増やせば買える」という戦略なしの脳筋マラソンでした。店舗に足を運ぶ時間・交通費・「在庫なし」に打ちひしがれる精神、多くのものを犠牲にしても、望んだ結果は得られませんでした。
皆さまにはそんな辛い思いをしてほしくありません。当時の私を反面教師として活用するつもりで、この先の記事も読んでいただけましたらありがたいです(最後はちゃんと完走するので、ご安心を(笑))。
それではこの先は、挫折したマラソンの正規店訪問を日記形式でお伝えします。”ある意味”で大いに参考になる内容だと思いますので、是非ご確認ください。
理想と現実のギャップが痛い…「在庫なし」の12日間ダイアリー
Day1:累計訪問店舗数1〜2軒 初めの一歩。当然在庫無し。初日からうまくいくはずがないと言い聞かせながらマラソンスタート。
Day2:累計訪問店舗数3〜5軒 在庫無し。店員さんから”カフェオレ”の入荷頻度に関して、店舗によっては3ヶ月に1度だという、出鼻を挫くようなコメントを聞く。
Day3:累計訪問店舗数6〜8軒 在庫無し。Day2の店員さんのコメントをマラソン中に思い出して、早くも諦めかける。気長に頑張ろうと決めたので、続ける。
Day4:累計訪問店舗数9〜14軒 この日は雨。雨の日は来店客数が減り、チャンスという説をどこかで読んだ。それを信じてお昼に2軒、仕事後に3軒訪問。在庫無し。ここでマラソンを開始して初めての体験。それまで「在庫はございません」という回答だけだったが、初めてバックヤードに在庫確認してもらえた。結果的に在庫無し。在庫確認初体験を奪ってくれたあの店員さんの顔は今も忘れない。でも在庫無し。
Day5:累計訪問店舗数15〜20軒 祝日だったので普段行かない店舗にも足をのばし、6軒訪問。安定の在庫無し。この日はバックヤードへの在庫確認も一切無し。このあたりで雰囲気の合う店舗とそうでない店舗に分かれてきたが、気にせず心を強く保って、マラソン継続を決意。
Day6:累計訪問店舗数21〜27軒 お昼に1軒、仕事後に6軒あんぎゃ。安定の在庫無し。この日は2軒でバックヤードに行ってもらえた。それでも在庫は無い。徐々にマラソンに慣れてきたが、一日に7軒訪問は相当体力が削られることに気付く。
Day7:累計訪問店舗数28〜32軒 お昼に2軒、仕事後に3軒訪問。全店舗で在庫確認無しの在庫も無し。この日は相性の悪い店員さんが多かったのか、早々に帰れオーラを出されていた気がした、がなかなか買えない人間の被害妄想だったのかもしれない。
Day8:累計訪問店舗数33〜37軒 お昼に2軒、仕事後に3軒訪問。この5軒が体力が許すギリギリのライン。良い運動になると自分に言い聞かせながら、マラソン継続。全店舗在庫無し。SNSでの”異常有り”報告が増えていて心が折れかけていたが、37軒目の店員さんが親身になって話を聞いてくれた。こういう店員さんから購入したいなぁとしみじみ思った。
Day9:累計訪問店舗数38〜40軒 週末の3軒訪問。在庫無し。総じて塩対応だった気がする。帰り道の電車の中で”ドナドナ”が頭の中をずっと流れていた。悲しい。
Day10:累計訪問店舗数41〜46軒 週末、気合いの6軒訪問。ブレずに在庫無し。前日に感じた塩対応は薄塩味だったのかもしれないと思う程、濃い目の塩対応を受けた。これがロレックスマラソンの洗礼ってやつか。これまでのマラソンは準備運動に過ぎなかったのだと実感。
Day11:累計訪問店舗数47〜48軒 2軒訪問。安定の在庫無し。週末洗礼を受けたばかりだったので、いつにも増して緊張しながら訪問したが、すごく優しい店員さんばかりだった。心が救われた。まだまだ続けられる。
Day12:累計訪問店舗数49〜50軒 2軒訪問。当然在庫無し。ついに累計訪問店舗数50軒を達成。買えずに50軒って何もおめでたくはないが、なんとなく小さな達成感でちょっと嬉しい。本当に買えるのか?という漠然とした不安しか無いが、SNSで他にも頑張っている人が居ることを知って勇気をもらった。継続していこう。
塩対応、心折れそうな日々…それでも”カフェオレ”を諦めなかった理由
初めてのマラソンは月の半ばからスタートし、一月に12日間、累計訪問店舗数50軒で終わりました。
読んでいただいてお分かりの通り、何も良いところはなく、当然購入は出来ず。ロレックスマラソンの洗礼を受けたり、SNSで頑張っている同士に励まされたりのマラソンでした。
途中コンビモデルは入荷頻度が少ないと店員さんから聞かされ、プロフェッショナルモデルに浮気しそうになりました。それも何度も。しかし最初に”カフェオレ”が欲しいと思った自分の気持ちを大切に、翌月も同モデルを探し求めてマラソンすると心に決めました。
本記事を含めて挫折マラソン体験談は、全3部作のシリーズとしてお送りします。今回の第1部に続き、第2部・第3部と、全てお読みいただけると完全に心折れるまでの過程が味わえると思います(笑)。ぜひ最後まで読んで反面教師にしてください。
また連続モノとして、私がマラソンを再開してから購入に至るまでの経緯を、具体的なエピソードを交えてお伝えする記事を作成しております。それぞれの記事が、購入する為のコツや購入するまでの苦労や楽しさをお伝えする内容になっておりますので、ぜひ合わせて読んでみて下さい。
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